先ほども申し上げました様に本当に字には自信がなくて、羽田さんがああいう風に味があると仰ってくださって、ああそうなのかなというふうにも思います。手紙というのは私の思いの中では40年、もっとでしょうか50年くらい文通というか作品を見て感想を送ってくださるという方が4人いらっしゃるんです。もう40年か50年近くなるんですが、私はその方の顔も知らないしどういう方なのか生活のことも全く知らないで、ありがとうございますいつもという返事を送っていて、その作品でこれがよかったあそこが良かったということをいってくださる、ペンフレンドというんですかね、そういう方々を私はこの賞をいただいてすぐに思い浮かべました。字というものは、上手い字というものは人格を表すぞ、字は体を表すぞ、というふうによく言われたんですが、果たして私の字はどいうふうになって私はどういうものなのかこの歳になっても私はまだわからないでおります。