井上 由美子さん (脚本家)

本日は、このような素敵な賞をいただき、ありがとうございました。私は、脚本という文章を書いて仕事をしておりますので、万年筆には特別な思い入れがございます。初めて脚本を書いてギャランティをいただいた時に、最初に自分で自分に、名前を入れた万年筆を買った覚えがございます。今はパソコン中心にお仕事をしておりますけれども、今回このメッセージを書かせていただいて、一文字一文字書くことの楽しさを思い出しました。今日いただいた万年筆で、井上ひさしさんや向田邦子さんのように、肉筆でいつか台本を書いてみたいと思います。なんだかとっても名作が書けるような気がいたします。それくらい万年筆には魔法のようなものがあると思いますので、これからも使っていきたいと思います。そして文字を書くということが、この賞を通じて、広がっていくといいなと思います。本日は本当にありがとうございました。