橋本 五郎さん (読売新聞特別編集委員)
本日はありがとうございます。
先ほどお袋に対してのありがとうのメッセージを読んでいただきましたが、私の母が亡くなったのは、14年前の10月16日、明日です。
これも何か縁があるんだなぁと思います。
図らずもこの賞を頂いたとよく言うのですが、私は相当図ろうとでもこの賞は頂きたいとずっと思っていました。
事務局担当の方から、今度こういう賞をあなたが該当しますがお受けいただけますでしょうか?と丁重なお電話をいただきました。 「私は喜んで、この日を今か今かと待っていました。」と非常に正直に答えました。
私は高校時代から万年筆を使っていますが、大学一年から毎日書いている日記は万年筆を使用しています。10年前に「ズームイン!!朝!」という番組を担当することになり、その時に新聞を紹介するのに何が一番良いかなと思い、指し棒で紹介するのはつまらないので、やはり万年筆だと思い、10年間万年筆で新聞を説明してきました。それはパソコンの時代になってもやはり自分で字を書くことは大切なことだと思います。
時々自分の日記を読み返しますが、若い時に書いた日記をみて、いたるところにインクがにじんだり、乱れたりしています。その時の自分の心理状態が手にとるようにわかる。
万年筆は自分の心を映しているんだなぁとつくづく思います。
そういう意味で、今日は私にとって、生涯最良の日として本日の日記に万年筆で書いておきたいと思います。
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